【確定申告】AT&Tスピンアウト(&一般口座での売却)に伴う所得申告の計算

今年も確定申告の季節が来た。昨年に続き、配当所得の分離課税として源泉徴収されていた分の一部還付と、国民健康保険の減額を両立させたい。しかし、今回はATTのスピンオフがあり、一般口座での所得申告という難題を、昨年に引き続き抱えてしまった。(昨年はNISA口座でのIBMスピンオフ)

昨年以上の大きな失敗をしている。スピンアウト後に、一般口座への入庫を避けようと考え、NISA保有のATT株を事前に売却(大きな損失確定)、申告の煩わしさを回避しようとして、MONEXの特定口座で購入しなおしていた。MONEXでは、特定口座でスピンアウトした株は、元株、新株とも特定口座での入庫となると勘違いしていたのだ。結果一般口座にATT、WBD株とも入庫されてしまった。このままでは配当が出てしまいさらに面倒な事になると考え、すぐに全て一度売却してしまった。この頃は落ち着いて物事を考えられる精神状態ではなかったので、これがよかったのかどうかはわからない。いずれにしても現状について、対処する事にした。

まずは、知見を高めようと、他ブロガーさんの記事を検索してみた。

悩ましい米国株のスピンオフ〜税金の扱いは?〜 – ゆーたん@セミリタイア物語♪ (yutan-investment.com)

【米国株】AT&Tのスピンオフでわかった確定申告での注意点 〜続編〜 | 粋狂のライフハック集 (suikyo-investment.com)

上記2記事が有用であると考え、参考にさせていただいた。

但し、MONEX証券では、スピンオフでの新規割り当て株(WBD)相当は、源泉徴収されるということ、取得費に関する情報も報告(電子交付)されているということがあり、得られた報告書をベースに申告用の計算を行った。以下備忘の為に、どの資料と情報を使用したのかをまとめてみた。

*MONEXでの通知の閲覧方法
ログイン→外国株管理サイト→口座情報→報告書→電子交付サービス閲覧メニュー(ポップアップ)→取引報告書閲覧

1、一般口座でのATT株の取得価額
特定口座でのATT株の取得は、数回にわたっているものの記録は残っている。しかし、改めてMONEXから特定口座払出通知書(作成日4/13)が通知されていて、取得価額が円ベースで記載されていた。従ってこちらの金額を使用する事にした。両者の数値に関しては、結論から言えば多少違うものの誤差範囲内だ。

2、一般口座でのWBD株の取得価額
MONEXから、外国証券に関するご案内(権利配当等)兼支払通知書(作成日4月21日)が通知されていた。この通知書では、AT&Tの株式配当と入庫に関する数値情報と源泉徴収について記載されている。主な情報として

確定日(4/13)申告用単価(公開すると混乱する恐れがある為、非公開:取引値よりかなり低い値)、申告用為替単価(4/13日のTTB終値)割当て率、割当て株数、
入庫株数、権利付最終日(2022-04-08)、額面又は発行価額(=申告用単価と同じ数値)

従って、一株当たりの取得価額は、額面又は発行価額($)x(4/13日の為替単価:TTB終値)で計算できる。
源泉徴収もこの申告用単価(=額面又は発行価額)x(4/13日の為替単価:TTB終値)x割当て株数を課税対象額として20.315%分が源泉徴収されていると通知されている。
また、この数値は、特定口座年間取引所にも記載されているので、新たに申告する必要がない事を確認した。

3、一般口座での譲渡収入
売却後に、外国証券・外国証書取引報告書が通知されていて、約定単価、手数料、為替レート、受取金額などの情報が記載されているのでこれで計算できる

以上を持って確定申告に臨む事とする。
なお、参照させていただいたブログと今回の計算より、昨年の確定申告において、申告の方法は間違っていないものの、所得を結果的に”過大申告”している事に気が付いた(大した額ではないが)。今後の為、後でまとめてみようと思う。