リタイア後、まだ、インフレが顕著になる前に、やたら無リスク資産という語句を目にしていた。
当時『むりすくしさん』という、語呂に関して違和感をもっていた。もっといい響きの言葉があるのではないかと。例えば、『safe -asset』の日本語訳である『安全資産』とか。
最近では、当時ほど無リスク資産という言葉を聞かなくなってきたが、昨今のインフレ状態、別の意味でも違和感がある。つまり無(極小)リスク資産などありえないのではないかと。
無リスク資産として、よく言われるのは現預金や安全性の高い国債だろう。 いずれも、インフレには弱い。名目的には下落する事はない(破綻がない限り)が、インフレ下では実質価値は下落する。もちろん、インフレ率が小さければ、’比較的’安全資産という事は言えるのだろう。ただし、「無リスク」というのは違和感しかない。
「無リスク」がないと言うのであれば、次は、低リスク資産、あるいは比較的安全資産という事になる。自分の中で、比較的安全資産は何かという事を考えてみた。
現預金や国債はまあ入るだろう。ただし、現預金はなあ?と言うのはある。
長期的に持つなら”金” 。但し、現在金はかなり高い。ここ数年、中国が金の保有量を増やしていた事と、円安効果があるのではないか? 中国は、金の購入量を減らしてきているのと、為替のリスクは伴うと思うので、短中期的にはどうだろうという気はする。
視点を変えてみる。「公的年金の受給権」、もちろん、公的年金はインフレであろうが、デフレであろうが、実質受給額は減少していくのであるのは間違いない。制度を存続するために、そうしたのであろうからやむを得ない。いずれにしても、資産運用が下手くそな自分にとっては、安全資産である事は間違いない。
同様にかなり視点を変えて、「(中古)戸建て持ち家の住居権」、もちろん、建物は年々価値は減少していくし、土地も変動リスクがないわけではない。但し、”そこに住む権利”というものを資産と見立て、帰属家賃を、資産からのキャッシュインと考えれば、優良かつ安全な資産という事になるのではないか? 中古戸建てであれば、仮に災害で家がなくなっても、土地は残るし、建物部分はもともと安いので全体の資産棄損率も少ない。
残念ながら、自分は集合住宅ではあるが、それでも帰属家賃という観点では、かなり多くのキャッシュインがあったと考えている。というか、今の住居を賃貸で借りようとしても、借りられない。しかも、大地震が来たら、持ち家集合住宅はアウトだ。 考えたくもない。 いや考えておかねばならないな。
