早期リタイアの考えは、“備え”だった

今思い返せば、早期リタイアは、自分にとっては、備えから始まった。

自分は、金融リテラシーがない事もあって、資産形成をして、計画的に早期退職するなんて事は、考えた事はなかった。

ただ、大病を患い、かつ民間会社勤務という事もあり、働いて収入を得られなくなったときに備えなければならないと考えはじめ、蓄えを増やすため、無駄な出費を抑えることにした。
株主優待目当ての投資は少ししていたが、微々たるものだ。

その結果、つつましく生活していけば何とか年金受給年齢開始迄、生活していけるくらいの蓄えができてきた。(当時は、今のようなインフレが起こるとは、想定外だったが)

その後、会社での責任の重さが増すにつれ、自分の自由時間を楽しめなくなったり、体調の悪化などもあったりした後、2回ほど倒れたのをきっかけに、(時間はかかったが)会社を退職した。体調の悪さは妻も承知していたので、積極的に賛成してくれた。

計画的でなく、それゆえ、自己都合なので、いろいろな面で金銭的な優遇はなかったが、その判断に後悔はない。

リタイアの適正な時期というのは、個人によって違うし、ままならぬ事もあるだろう。若いうちは、今、不調でも好転する事もある。しかし、 “備えあれば憂いなし”の言葉どおり、準備をしておくことは大切だと思う。今も、将来(長くはない、が死後も含め)どう備えたらいいかという事は、時折考える。それは、今をよりよく生きる事につながるし、精神安定上もいい結果につながっているような気がする。

雑感
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隠居人の日誌